グンデル・ワヤン(Gender Wayang)
数多くあるバリ島のガムランの中でも、最も小さい編成(最少人数2人〜)で、影絵芝居「ワヤン・クリッ」(Wayang Kulit)の伴奏として、また、人生の節目の儀礼(成人式、お葬式など)の音楽として演奏される。
棒の一端に円盤状の堅い木が付けられたバチを両手で持ち、青銅製の鍵盤(2オクターブ 10枚)を叩いて演奏する。主に左手はゆったりとしたメロディ的なパートを担当し、右手は細かく速いリズムと旋律を担当することが多い。
1度叩かれ出た音は長く響き、そのまま演奏し続ければ音は混じり合い鮮明に聞こえない。そのため叩いた音の鍵盤を次の鍵盤を叩くと同時に、手首で押さえてその音を消すといった作業を、両手で繰り返し演奏を行う。
音階は日本の民謡やわらべ歌の音階と似たスレンドロ音階。