新しい創作ワヤンはこうでなくっちゃ!

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影絵の人形は子どもたちには当然大人気!

 

(「くぷくぷ影絵音楽団」ハナ☆ジョスの東京公演からのリポート 2018.2.23@代々木オリンピックセンター)


インドネシア伝統芸能団「ハナ☆ジョス」のローフィさんと佐々木ひろみさんによる子ども向けワヤン(影絵芝居)ユニット「くぷくぷ影絵音楽団」の3つのワヤンが上演されました。


1つ目の「まる○さんかく△しかく□」は、形をテーマとしたオリジナルファンタジー作品。
2つ目は、五味太郎原作の色をテーマとした「きんぎょがにげた」。
そして3つ目は、ジャワ島の民話「ワニとやんちゃなしか・カンチル」。

 

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きんぎょがにげた」のワンシーン

 

ワヤン3種3様の特徴を出して、子ども向けとうたってはいるものの、「これぞ創作ワヤン」という素晴らしい光と影の世界を見せてもらいました。

 

特に3つ目の「カンチル」は、従来のスクリーンに影を投影する事からはじまり、バリ島のワヤン・ルマ(昼間の儀式のワヤン)方式と同様に、人形と人形を操る人そのものを全部見せるやり方に移行。そして3つ目の演じ方として、ローフィさんならではの真骨頂。ジャワ舞踊の要素を交えての全身を使っての語りと人形操作は、カンチルがトンチをきかせてワニ軍団から逃れるクライマックスシーンにドンピシャはまっていました。

 

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生きのいいワニを表現するローフィさん

 

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鹿の「カンチル」がトンチをきかせて、ワニ軍団から逃れるクライマックスシーン

 

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体を張ったこんなダラン(影絵つかい)は見た事ありません!

 

奥さまひろみさんの歌と語り、ジャワ・ガムランのグンデルとサロン、そして竹のアンクルン演奏。ローフィさんに負けない大活躍も特筆しなくてはいけませんね。お二人の息の合ったステージ、今後もフォローしていきたいと思います。(飯田茂樹)

 

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竹のハンドベルともいわれているアンクルンの演奏。振って音を出す楽器

 

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「ハナ☆ジョス」 左:ひろみさん、右:ローフィさん

 

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【オマケ】なんかスミヤントさん(彼も日本在住のジャワの影絵芝居のダランです)にも会いたくなり、勤務先の新宿御苑の大温室を訪問しました。作業着を着ていてもモデルさんでした。ノーアポでごめんなさい