(広いインドネシア、またまた初めて感覚の芸能に出会いました/飯田)
昨年2017年12月、チレボン(西ジャワ)でモハマドの生誕祭「ムルダン」muludan (中部ジャワで言うスカテン)というお祭りがあるというので、バリ島のアグン山の噴火を回避しながら現地に入りました。
すみません、今回ご紹介するのはそのムルダンの翌日、チレボン郊外チレメイ山麓、クニンガンのリンガルジャティ村で行われた、スペクタクルショー(何と言ったらいいかわからない)の模様です。(ムルダンとは関係ないです、ムルダンファンの方ごめんなさい)
音楽や踊り、歌や語りなど様々な芸能が合体する事はバリ島・中部ジャワなどではよくあります。バリ島ではガムラン音楽、舞踊、語り、ドラマなどの要素が合わさって「センドラタリ」芸術ドラマ舞踊(直訳)などと呼んだりしています。
ここでご紹介する約5分の動画には次の芸能要素が同時進行で行われていました。
①伝統仮面舞踊
②2人の少女のトランス
③西ジャワのガムラン
④オカマの道化
⑤ガラス踏み(黒布の上の黄緑色がガラス)
⑥コブラ(本物の動物と偽物がいた)
⑦獅子舞(中国の大陸系)
⑧龍の舞
(カチレボナン王宮のガムラン音楽監督のヘリーさんと、仮面舞踊家のイブ・ニナさんと仲間で作ったスペクタクル)
何と言いますか、バリ島にも中部ジャワにもない、ゴチャ混ぜてんこ盛りのカオスな世界でした。
中華系の文化が自然と融合していたり、オカマさんがやたら元気だったり、チレボン文化の特徴が出ているのだなぁ、と思いました。
5分近くありますが、1度見てみて下さい。
このような芸能にお詳しい方、ぜひコメントをお聞かせ下さい。
画面の中には色々なものが写り込んでいます。見るたびに新しい気付きがあります。
ちなみにオカマさんは10名くらいいましたが、普段はみな普通の(男)だそうです。本当かなぁ
イブ・ニナさん(左)と、トランスの子どもたち
ガムラン演奏は若い男性中心。クンダン(太鼓)は何とキティシールが目一杯貼りまくられていました。相当な人気があるんだろうな
海に近いので、新鮮な魚介類が豊富!お昼に美味しく頂きました。ありがとうございました
写真1枚目:カチレボナン王宮のガムラン音楽監督のヘリーさん(右)と飯田(左、ジベカ代表) 写真2枚目:仮面舞踊家のイブ・ニナさん(右)
文・写真・ビデオ:飯田茂樹