バリ島の祝祭日には欠かせないご馳走「ラワール」

来週の水曜日(11/1)はバリの暦(ウク暦)210日周期でめぐってくる祭日「ガルンガン」Galunganです。

バリ島の伝統料理であるラワール(lawar)は、肉や野菜を細かく刻み、ココナッツ(白い部分)をすりおろしたものと様々なスパイスを混ぜ合わせて作ります。

 

普段の料理はほぼ女性がしていますが、ラワール作りは昔から男性陣のお仕事。ガルンガン前日(プナンパハン)のバリ島は、夜も明けぬうちから大忙しです。

 

各家庭では、早朝と殺されたばかりの豚肉、野菜や香辛料などを包丁で細かく刻む作業が始まります。
トントントントン…と小気味よい音があちこちから聞こえてくるのは、バリ島の音の風物詩といってもいいかもしれませんね。

 

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豚肉のほか、鶏肉やアヒル、水牛の肉などのラワールもあります。亀肉もありましたが今は禁漁のため食べることはできません。(魚系ラワールもあります、なんでもラワールになるみたいですね!)生肉、または火の通ったものを使用します。また、肉の入らない野菜のラワールもあります。野菜はササゲ(長いインゲンのような見た目のマメ科の植物)や熟す前の若いジャックフルーツなどがよく使用されます。ニンニク、バワンメラ(赤紫のミニ玉ねぎ)、ショウガ(…に似ている野菜)、トウガラシ、コブミカンの葉などの香味野菜も細かく刻んで下準備します。

 

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下準備を終えたら材料を混ぜ合わせ、塩、こしょう…などの香辛料で調味します。
★ラワール・マスター(写真中央)はブダ先生。ガムランだけでなく料理も大変お上手です(2013年撮影)

 

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材料は手で混ぜ合わせます。こちらの緑色のラワールはササゲがたっぷり入ったもの。豚の生血を混ぜて作る真っ赤なラワールもありますョ。

 

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各家庭によって内容は少しずつ異なりますが、フレッシュな素材、多種多様なスパイスを使って手間暇かけて作られるラワールは、バリ島独自の料理で大変美味しいです。(白米と一緒に食べますが、ご飯がすすみます!)合わせてよく作られるコモ(komohスープ:写真左下)もスパイシーで美味。バリ島の伝統料理を食べる機会がありましたら、いろいろな種類を食べ比べてみたいですね。

(※香辛料は強烈なので、お腹には十分ご注意ください!!!)