アンクルン(竹のハンドベル)の響きは国を越えて

☆Bamboo Orchestra(バンブーオーケストラ/フランス・マルセイユ)アンクルン演奏動画はこちら(ジベカFacebook)↓↓↓

矢吹誠さん(マルセイユ在住/バンブーオーケストラ「Bamboo Orchestra」主宰)が1か月ほど前に私のFacebookで動画を共有してくれたので、すでにこの映像を見られた方もいらっしゃると思います。

矢吹さんがフランス南部・マルセイユで地元フランス人の演奏家と結成した「マルセイユ・バンブーオーケストラ」によるインドネシア・バンドゥン製のアンクルンを使った演奏です。

コンサートのオープニングなのでしょうか、3名の演奏家がステージに入場しながらのアンクルン・パフォーマンス。各自2台(2音)の異なった音のアンクルンを持ち、ペンタトニック(5音階=インドネシアの民族音階)によるアンクルンの音世界を久しぶりに聞かせて頂きましたが、ドレミファ音階(西洋音階)のアンクルン演奏に慣れすぎてしまっている私(たち)には、新鮮でありまた衝撃的でもありました。

私の古くからの友人である矢吹さんは、竹の響き、日本・インドネシアの民族音楽、創作楽器などを大切にして、独自の音楽世界を探求し続けてきました。

日本での音楽活動が音楽的・経済的な支援が十分に得られず、本拠地をフランス・マルセイユに移しすでに20年以上。活動資金としてはもちろん十分ではないにしても、フランス政府はこの「バンブーオーケストラ(Bamboo Orchestra)」の活動に継続的な援助をしていると聞きました。さすが!文化立国フランス!さらなる「バンブーオーケストラ」の発展を心からお祈りします。
 
追記:経済的な問題から「こどもの城」のような子ども文化をまず切り捨てる日本は文化面においても100年遅れていると思うのは私だけではないと思います。(珍しくぼやき節少々)
(文:飯田茂樹)

※↓こちらはYouTubeにアップされているバンブーオーケストラの別動画。アンクルンのほかバラエティに富んだ竹の楽器が演奏されています。