私は2015年春に閉館した「こどもの城」で、1990年代から、手作り楽器ワークショップ「アンクルン」を 2011年7月に他界した吉田恒久氏(深川バロン倶楽部)と毎年夏休みに開催していました(親子でアンクルンを作って合奏する企画)。
今日のコンサートでは、大勢の人がいないと演奏が成立しないという定説のアンクルンを
なんとたった3人で、的確なオーケストレーションで編曲された(メンバーの田村氏編曲の楽曲が多いみたい)クラシックや日本の歌曲などを、時に朗々と歌いあげ、また時に激しくリズムを刻み、ノーマイクで250名に及ぶ観客を圧倒したパフォーマンスでした。アンクルンという楽器を使った演奏スタイルの1つの極みだったと思います。
インドネシアの楽器なだけに 既にレパートリーに入っているかもしれませんが、もう何曲かメロディ豊かなアンボン島などのインドネシアの地方の楽曲が聞きたかったと思ってしまったのは私だけでしょうか。今後に期待します。
2016年9月3日(土)14:00~ 横浜市瀬谷公会堂ホールにて
インドネシア大使館 教育文化部からの紅一点のお花が、文字通り素晴らしい演奏に花を添えていました。
(文:飯田茂樹)