お供え物かアートか

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2メートルくらいの高さがある供物。米粉に色をつけたものを練って作られています

 

バリを訪れると至るところでバリ・ヒンドゥー教のお供え物を目にします。椰子の若い葉を編んで作られた入れ物に色とりどりの花びらや米、お菓子、時にはタバコなどが添えられた「チャナン」は特によく目にする供物ですが、大きなお祭りや儀式の際はより派手で手の込んだ(お金のかかった)さまざまな供物が供えられます。
 
写真は先日、ウブド近郊ブラバトゥ村の儀式会場にて供えられていた供物。村人百人以上の合同の葬式関係の儀式ということで、そのお供え物の規模も大変豪華なものでした。

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バリの伝統芸能が表現されていました。とっても技が細かい!

 

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バリ島では豚は一番のご馳走。自らの脂身で綺麗に飾られるのも、ちょっと複雑な気もしますが(🐷目線)大変細かく丁寧に作られています

 

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豚の脂身や網脂、串焼きなどで作られた供物。赤いのはトウガラシ。こちらも2メートルくらいの巨大な供物でした


焚かれた線香の香りや供物の花、食べ物、生贄の動物たちの匂いが交じり合い、会場はちょっとした異空間。周りにはずらりと亡くなった方々の灰を祭った各家庭の祭壇が並んでいて、そこでガムラン演奏、舞踊が奉納されたのですが…思えばトランスになりそうな状況ですね。
 
この精緻でバラエティーに富んだ供物、素材は豚の部位や食物でできています。バリの人々の美意識、神への強い信仰心を改めて感じます。それにしてもこのクオリティー…もはやアートの域ではないですか。
2018.9.9 @ Gerya Blangsinga

 

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規則正しく積み上げられ並べられた供物。
豚の頭にはたくさんのサテ(串焼き)が冠のように刺さっています

 

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祈りの時間。すごい村人の数です

 

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各家庭の祭壇。わかりやすいようナンバーが付けられています。この晩は、家族で祭壇のそばで徹夜して守りをするとのことでした

 

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奉納舞踊ルジャン

 

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ガムラン演奏。
レヨン(奥)に急遽助っ人参加したルミカ氏(黒ジャケット、奥さまはこちらの村の出身です)

 

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グスアジ(Ida Bagus Oka Wirjana)と呼ばれ多くの人々に慕われ、今年2月に亡くなられたバリ舞踊のマエストロも今回の合同葬儀に含まれており、奉納の舞踊にはバリ島中の大変著名な舞踊家たちが集まりました。写真はイブ・アリニ氏

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バリ舞踊のほか、ラーマーヤナ劇も奉納されました。(写真はバリ舞踊、オレッグ)